第40回日本国際保健医療学会学術大会自由集会の報告
昨年11月に開催されました第40回日本国際保健医療学会学術大会自由集会の報告が、本日、学会誌『国際保健医療』に掲載されましたので、お知らせいたします。
「在留ネパール人の健康課題と多文化共生社会におけるコミュニティ・レジリエンス―第40回日本国際保健医療学会学術大会自由集会報告―」
以下のURLよりご覧いただけます。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jaih/-char/ja
本自由集会では、多くの皆様に活発なご議論をいただき、充実した意見交換の場となりました。
ご参加いただいた皆様をはじめ、準備・運営にご協力いただきました国際地域看護研究会事務局ならびに会員の皆様に、心より感謝申し上げます。
今後とも、国際地域看護研究会へのご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
2026年度第2回定例会を開催いたしました
2026年6月20日にJICA関西にて、2026年度第2回定例会を開催しました。
今回は、鳥越友月氏(NPO法人まなびと)と李錦純氏(近畿大学看護学部)より、それぞれご講演をいただきました。
鳥越氏からは、「神戸市に住む在留外国人の暮らしとヘルスボランティア人材育成の試み」と題し、神戸市北野地域を中心に展開するNPO法人まなびとの活動を通して、在留外国人を取り巻く生活課題と地域支援の実践についてご講演いただいた。
神戸市では留学生の国籍が多様化する一方、学費や生活費を賄うためアルバイト中心の生活となり、地域とのつながりを持ちにくい現状が紹介された。子どもの学習支援や日本語教室、食料支援などの活動に加え、外国人住民は医療機関の受診方法や病院選びに困難を抱えていることから、日常的に健康相談ができる地域の支援体制の重要性が示された。また、ヘルスボランティア事業では、多言語による情報発信、人材育成、多機関連携を推進し、外国人住民を地域の中間支援人材として育成する視点の重要性が述べられた。
李錦純氏からは、「日本の多文化共生社会の動向と国際看護の現在地―共生から共創へ:見えざる高齢化を支える地域包括ケアの再構築―」と題し、日本における在留外国人の高齢化と国際看護の課題についてご講演いただいた。
在留外国人の高齢化は地域社会全体で取り組むべき課題であり、コミュニケーションの困難や文化・価値観の違い、社会保障制度への理解不足など、現場で直面する課題が紹介された。また、文化的背景や人生史を踏まえた支援と、多職種による早期の情報共有の重要性が示された。さらに、「支援される外国人」から地域で共に価値を創る「共創」への転換と、それを支える看護職の総合的なコンピテンシーの必要性が述べられた。
今回は、対面とオンラインで19名の方に参加いただき、活発に意見交換が行われ、充実した定例会になりました。
国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、大学学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。
どうぞお気軽にご参加ください。




2026年度第2回国際地域看護研究会定例会について
2026年度第2回国際地域看護研究会定例会についてお知らせいたします。
日時:6月20日(土) 13:30~16:00 (前半:活動・研究報告、後半:会員総会)
開催方法:対面・オンラインハイブリッド形式
会場:JICA関西 3階セミナー室33・34
〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5−2
担当者:神原咲子、中井彩愛
活動・研究報告 (13:30~15:00)
「神戸市に住む在留外国人の暮らしとヘルスボランティア人材育成の試み」
発表者 鳥越友月氏 (NPO法人まなびと)
「日本の多文化共生社会の動向と国際看護の現在地」
発表者 李錦純氏
研究会定例会参加希望の方は、以下のフォームに6月17日(水)までにご入力頂けますよう、どうぞよろしくお願い致します。
https://forms.office.com/r/P3UmzfzMAS
*事務局から5日前に当日のURLを送付します。
皆さまの参加を心よりお待ちしています。
2026年6月20日(土)2026年度第2回定例会を開催します
下記の通り、2026年度第2回定例会を開催します。
日時:2026年6月20日(土)
第一部:13:30~15:00
【内容】
➀講演者:鳥越友月氏(NPO法人まなびと)
テーマ:「神戸市に住む在留外国人の暮らしとヘルスボランティア人材育成の試み」
➁講演者:李錦純氏
テーマ:「日本の多文化共生社会の動向と国際看護の現在地」
第二部:15:00~16:00(会員のみ)
場所:JICA関西 3階セミナー室33・34
(https://www.jica.go.jp/domestic/kansai/office/access.html)
開催方法:対面+オンラインのハイブリッド形式
参加費:どなたでも無料
申し込み方法:申し込みリンクは後日ご案内いたします。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
2026年度第1回定例会を開催いたしました
2026年4月18日にJICA関西にて、2026年度第1回定例会を開催しました。
今回は、那須ダグバ潤子氏(京都橘大学看護学部看護学科准教授/本研究会代表)より、博士論文の概要をご発表いただきました。
那須ダグバ氏は、日本の看護が有する「察する文化」や関係性重視の強みを言語化しつつ、多様性を前提とした実践力を育成する教育への転換が必要であると提案されました。また、教員には看護学に加え、社会学・歴史学・文化人類学等の学際的視点が求められるとしました。
質疑では、若年世代看護師の海外志向、円安による出稼ぎ的移動、日本の一括採用・配置制度と専門職育成のミスマッチ、専門看護師の処遇問題などが議論されました。また、オーストラリアにおけるスタッフナースの柔軟な雇用制度についても紹介されました。さらに、日本では医療通訳制度の国家的整備や移民政策との連動が不十分であり、その影響が医療現場に及んでいる点が指摘されました。今後の教育課題として、異文化看護の再定義、人権教育、グローバルヘルス、ICT活用、リカレント教育、eラーニング教材整備などの必要性について活発な意見交換が行われました。
今回は、対面とオンラインで20名の方に参加いただき、活発に意見交換が行われ、充実した定例会になりました。
国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、大学学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。
どうぞお気軽にご参加ください。



2026年度第1回定例会についてのご連絡
2026年度第1回国際地域看護研究会の内容についてご連絡いたします。
当初予定しておりました活動・研究報告につきまして、講演者の健康上の理由により、講演者および発表テーマを変更することとなりました。
参加申し込み後の変更となり、お詫び申し上げます。
変更後の「2026年度第1回国際地域看護研究会定例会」は下記の通り実施いたします。
日時:4月18日(土) 13:30~16:00 (前半:活動・研究報告、後半:会員総会)
開催方法:対面・オンラインハイブリッド形式
会場:JICA関西 3階セミナー室31・32
〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5−2
担当者:国際地域看護研究会事務局
活動・研究報告 (13:30~15:00)
博士論文発表会「日本の国際看護教育の役割」
那須ダグバ潤子氏(京都橘大学看護学部看護学科准教授/本研究会代表)
再度の入力になりお手数をおかけしますが、変更後の研究会定例会に参加希望の場合、以下のフォームに4月7日(火)までにご入力頂けますよう、どうぞよろしくお願い致します。
https://forms.gle/FZWvoi3ie74ZuhVZ8
*事務局から1週間前に当日のURLを送付します。
皆様のご参加をお待ちしております。
2026年度第1回定例会のお知らせ
本研究会の顧問である森口育子先生が令和7年度外務大臣表彰を受賞されました。
本研究会において、2026年度第1回定例会後にお祝い会を開催予定であることをお知らせ致しましたが、日程が決まりましたのでお知らせいたします。
2026年度 第1回定例会
森口育子先生のお祝い会
日時:4月18日(土)
13:30~ 2026年度第1回定例会
定例会終了後 森口育子先生のお祝い会
詳細は決まり次第お知らせ致します。
皆さま、ぜひご参加下さい。
国際地域看護研究会事務局
第40回日本国際保健医療学会学術大会にて自由集会および第3回定例会を開催しました
2025年11月1日(土)~2日(日)に帝京大学板橋キャンパスにて開催された第40回日本国際保健医療学会にて、自由集会および第3回定例会を開催しました。
テーマは、「在留ネパール人の健康課題とコミュニティレジリエンス」です。研究会メンバーを含む47名の方にご参加いただき、大盛況となりました。ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
国際地域看護研究会主催のこの自由集会では、本研究会代表の那須ダグバ潤子が座長をつとめました。演者は、研究会メンバーの神原咲子氏(神戸市看護大学)、シュレスタ ジョシ アルチャナ氏(特定非営利活動法人AMDA)、本研究会副代表の宮本純子氏(広島国際大学)でした。それぞれの発表テーマは以下の通りです。
・神原咲子「~日本―ネパールの看護からみんなの生活の場の多様性と包摂性を考える~」

・シュレスタ ジョシ アルチャナ「在留ネパール人の健康課題」

・宮本純子「地域・在宅看護の視点から国際看護・災害看護を考える」

ディスカッションでは、会場から複数の質問、意見があり、演者がこれにこたえる形で進みました。時間が足りず、最後に挙手してくださった方にご発言いただけず、大変申し訳ありませんでした。しかしながら、フロアからは、ネパール人のジェンダーやメンタルヘルスに関する質問、日本の制度そのものに疑問をなげかける内容もあり、在留ネパール人の健康課題に対する関心の高さが窺えたと同時に、今まさに課題が山積していることを実感しました。

今回の自由集会で皆さまからいただいたご意見、ディスカッション内容をふまえて、今後も研究会として定例会等で学びを深め、在留ネパール人の方々をはじめ、ともに暮らす人々にとって何ができるかを考え実践に繋げていきたいと考えています。
