国際地域看護研究会

2023年11月07日

2023年度第3回定例会「東南アジアにおけるリハビリテーションの普及」をテーマに開催いたしました

2023年10月21日(土)、オンラインにて第3回定例会を開催いたしました。

長崎大学生命医科学域(保健学系)柳澤沙也子会員より、「東南アジアにおけるリハビリテーションの普及」をテーマにお話いただきました。

日本のみならず、アジアでは急速に高齢化が進行しています。2020年時点で世界の60歳以上人口は1億人にのぼります。
柳澤氏が青年海外協力隊 看護師隊員として派遣されたインドネシア共和国ロンボク島も例外ではありません。
県保健局や保健センターにて活動する中、県内一部の地域で実施されている高齢者健診に体操を導入することで、高齢者の健康増進を図ったり、
保健センターの看護師が実施していた訪問看護に同行し、訪問リハビリテーションを実施することで、在宅療養者のADL改善に寄与しました。

青年海外協力隊派遣後は、NPO法人Rehab-Care for ASIAの設立にかかわりました。
アジア地域において適切な介護とリハビリテーションの普及に携わる団体で、タイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマーの4か国を中心に活動しています。
インドネシア事業では、柳澤氏が青年海外協力隊で経験した、地域で活動するリハビリテーション専門職がいないことにより地域で適切なリハビリテーションを受けられないことが課題となっており、
理学療法士・作業療法士による現地渡航時のリハビリテーション指導や体操教室の実践について発表されました。
コロナ禍で活動は中断したものの、現在はSMSを活用したリハビリテーション指導を継続しており、現地渡航と組み合わせた活動を行っています。

国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。
次回は11月26日(日)に、グローバルヘルス合同大会2023にてシンポジウムを開催します。ぜひ、お気軽にご参加ください。