国際地域看護研究会

2025年2月16日(日)13:30~2024年度第5回定例会を開催します

下記の通り、2024年度第5回定例会を開催します。

・日時:2025年2月16日(日)13:30~15:00

【内容】

第8回世界災害看護学会国際学術集会を振り返って

講演者:神原 咲子 先生

(神戸市看護大学看護学部 災害看護・国際看護学分野 教授)第二部 :15:00~16:00(会員のみ)

・会場:キャンパスプラザ京都 2階 第3会議室

(JR・近鉄・京都市営地下鉄「京都駅」下車 徒歩5分)

 https://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access

・開催方法:対面+オンラインのハイブリッド形式

 *オンライン参加をお申込みの方には、前日までにZoomリンクを送付します。

・参加申込:下記リンクまたはポスターのQRコードより、2月7日(日)までにお申し込みください。

定例会終了後、17時頃~19時頃に、京都駅周辺で懇親会を予定しております。

会費や場所等の詳細は、参加をご希望の方へ追って連絡いたします。

活動報告はどなたでも無料にて参加可能です。

どうぞお気軽にご参加ください。

第8回世界看護学会国際学術集会にて、グローバルまちの保健室を開催しました

2024年11月29日(金)~12月1日(日)、神戸市看護大学にて、第8回世界災害看護学会国際学術集会が開催されました。
学術集会は、本研究会の会員である神原咲子先生が大会長を務められました。
国際地域看護研究会では、11月30日(土)、12月1日(日)に、学術集会会場にて「グローバルまちの保健室」を開催しました。

当日は、海外からの参加者を含む、ブースにお越しいただいた方に骨密度測定等を行い、健康について関心を持っていただく機会になりました。
研究会からは会員がボランティアとして運営に携わり、災害看護や国際地域看護に関する交流を行う機会にもなりました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

2024年度第3回定例会を開催いたしました

2024年10月19日に、第3回定例会を開催しました。
今回は、小笠原理恵先生(大阪大学大学院特任講師)より、「日本社会のマイノリティヘルスー中国帰国者の高齢化を中心に」と題し、ご発表いただきました。

マイノリティ住民には、言葉の壁、こころの壁、制度の壁の3つの障壁があり、第二次世界大戦後に中国から帰国した、中国帰国者にも同様の壁がみられます。
中国帰国者へは終戦から36年経ってから本格的な帰国支援が開始されており、帰国後の支援は充足されてはいません。
医療現場において、中国帰国者は、医師との対話不足、適切、あるいは希望する治療につながっていない、といった課題がみられます。
小笠原先生の調査からは、日本に帰国した後に同化政策が行われていたことも影響し、郷に入っては郷に従え、との考えから、中国帰国者は従順になることで日本に適応するよう試みてきましたが、
同化政策は主体性の欠如がもたらす脆弱性に繋がっていました。

マージナル(境界)な集団にこそ、本質的な課題が集約されています。
中国帰国者の抱える課題は、誰一人取り残されない社会を実現するために必要な課題が集約されています。

国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、大学学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。
どうぞお気軽にご参加ください。

2024年10月19日(土)13:30~2024年度第3回定例会を開催します

下記の通り、2024年度第3回定例会を開催します。

・日時:2024年10月19日(土)13:30~16:30頃
第1部:特別講演13:30~14:45、第2部定例会:15:00~16:30頃
*第2部は会員のみ参加いただけます。
・開催方法:対面・オンラインハイブリッド形式

・会場:関西医科大学看護学部 看護学部棟3階大学院講義室1
*アクセスはポスターをご参照ください。
・担当世話人:高橋芙沙子、李錦純(関西医科大学看護学部)
・活動・研究報告:
特別講演「日本社会のマイノリティヘルスー中国帰国者の高齢化を中心に」
(大阪大学大学院特任講師 小笠原理恵 先生)
・参加申込:下記リンクまたはポスターのQRコードより、10/17(木)12時までにお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOu2TUPSCM0f6KNDn8jkll07ajJjo_Jnb7-MANQaDCwDEOxQ/viewform

*オンライン参加をお申込みの方へ、前日までにZoomリンクを送付します。

活動報告はどなたでも参加可能です。
どうぞお気軽にご参加ください。

 

2024第3回国際地域看護研究会ポスター

2024年度第2回定例会を開催いたしました

2024年7月20日(土)、対面およびオンラインにて2024年度第2回定例会を開催いたしました。

今回は2つのテーマについてご発表いただきました。

 

森口育子顧問からは、「インドネシアにおける地域看護コーディネーターの現状」についてご発表いただきました。

森口顧問は兵庫県立大学在籍時に10年間・3期にわたり、インドネシア・南スラウェシ州にて地域看護推進プロジェクトを実施されました。森口顧問はコロナ禍を経て4年ぶりに南スラウェシ州を訪問され、プロジェクト終了10年後の成果をご自身の目で確認されました。

1期では、インドネシアの地域看護関係者が、プライマリヘルスケアを基盤とした日本の地域保健と地域看護の発展過程と現状を学んだ後、同州タカラール県をモデル県として、州内にネットワークを構築していきました。日本からはJICA海外協力隊員や兵庫県立大学の大学院生らが南スラウェシ州にて活動・実習を行いました。モデル県で活動された地域看護関係者・日本人は、現在も地域看護の実践者・教育者等として活躍されています。

2期は、1期を受けてインドネシア国内に地域看護職への期待が高まったことにより始まりました。南スラウェシ州および同州ハサヌディン大学からの要望を受け、兵庫県内にて地域看護コーディネーター育成研修を実施しました。研修員は帰国後に同窓会を結成してネットワークを構築しており、南スラウェシ州はインドネシア保健省から地域看護のモデル州として認められました。

3期では、2期で研修に参加した方々が、自らプロジェクトを持続発展するために、ハサヌディン大学を拠点としたモニタリングや、地域看護コーディネーターの研修を実施しました。

ハサヌディン大学は現在も地域看護の研究・教育を継続しており、地域看護領域には修士課程が新たに設立される予定です。インドネシア保健省は地域看護を重視しており、南スラウェシ州で先駆的に育成してきた地域看護コーディネーターは、さらに注目されています。人材育成には時間を要しますが、多くの意欲ある関係者が集まることで、プロジェクト中や終了後も持続発展することの意義深さを感じる発表でした。

 

スシラパウデル様からは、「コロナ禍における在日ネパール人へのICTを利活用したアウトリーチ」についてご発表いただきました。

コロナ禍においては、ワクチンや治療について在日ネパール人からスシラ様に多くの質問が寄せられ、一人一人に返答することは困難だったため、回答を動画にまとめてSNSにて配信することで、数万人のフォロワーにアプローチされました。

また、在日ネパール人を対象とした調査からは、在日ネパール人医師や看護師が医療機関へのアクセスの一助となることが明らかになりました。

SNSを活用することの可能性や、在日外国人の協力体制の重要性を感じる発表でした。

 

今回は、森口先生と親交のある方をはじめとする大勢の方にご参加いただき、とても賑やかな研究会となりました。

国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、学部生、大学院生など様々なキャリアの方々にご参加いただいています。

今後の研究会にも、お気軽にご参加ください。

2024年7月20日(土)13:30~2024年度第2回定例会を開催します

下記の通り、2024年度第2回定例会を開催します。

 

日時:2024年7月20日(土) 13:30~16:00

開催方法:対面・オンラインハイブリッド形式

会場:KOBE Co-creation Center (約12人用)

        神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザビル9階 会議室1-2

担当者:黒野(神戸常磐大学)、神原(神戸市看護大学)

活動・研究報告

①インドネシアにおける地域看護コーディネイターの現状(森口顧問)

②コロナ禍における在日ネパール人へのICTを利活用したアウトリーチ(スシラパウデル)

 新型コロナ感染健康万事屋相談頻出質問の回答を動画にまとめて配信して、数万人のフォローアーにリーチできた研究

③日本へ避難してきたウクライナ難民の方への生活支援の研究(神原)

 少し体調が悪い、けれど病院へ行くほどではない、セルフメディケーションお助け動画など、日常生活で役に立つ動画の作成

研究会定例会への参加を望まれる方は、代表世話人黒野(riskurono★kobe-tokiwa.ac.jp) まで、

以下の内容を1週間前まで(7月13日)にご連絡下さい。(メールアドレスの★は@に修正ください)

① 氏名

② 所属

③ 参加方法:対面/オンライン

*会場での参加は、部屋のスペースの関係で12人と制限があるため会員に限らせていただきます。

できるだけ1週間前まで(7月13日)にご連絡ください。

*オンラインでの参加は会員・非会員を問いません。

世話人・黒野から1週間前に当日のURLを送付します。オンライン参加の方は当日1時間前まで受付いたします。

ふるってご参加ください。

2024年度第1回定例会「ホンジュラス共和国レンピラ農村地域における女性のコミュニティ・レジリエンスに関する発表」を開催いたしました

2024年4月13日(土)、対面およびオンラインにて2024年度第1回定例会を開催いたしました。

宮本純子会員より、「ホンジュラス共和国レンピラ農村地域における女性のコミュニティ・レジリエンス」に関してご発表いただきました。

 

中南米にあるホンジュラス共和国は、2020年にコロナ禍の影響に加え、ハリケーンが襲いました。

宮本会員は被災翌年となる2021年に、女性に焦点を当て、災害に対する備えに関して調査を行いました。

災害に対して各自で備えをしている者は決して多くはありませんでしたが、居住地域のリーダーが災害に対するトレーニングを受けていることから、調査を実施した地域の住民は、居住地域での備えはできている、と認識していました。

また、初等教育を修了できている者とそうでない者との間では、レジリエンスに差がありましたが、初等教育以上の学歴がある者とは差がありませんでした。

防災について検討する際は、現地の文化や考え方を理解することが重要だと改めて考える研究でした。

コロナ禍では国際地域看護に関する研究は容易ではなく、海外への渡航も困難な状況であったことから、質疑応答では現地との粘り強い連絡や情報交換、国外での倫理審査や研究協力者との協働についてもお話いただきました。

 

今回の発表は博士論文の発表であり、宮本会員は今年3月に大学院博士課程を卒業されました。

宮本会員の、今後の益々のご活躍にご期待ください。

 

定例会終了後、対面参加者は懇親会を開催し、楽しいひと時を過ごしました。

会員と国際地域看護分野の研究について熱く語り合える点は、本研究会の魅力のひとつです。

 

国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。

今後の開催につきましては、準備が整い次第、本HPにてご案内いたします。お気軽にご参加ください。

2024年4月13日(土)13:30~2024年度第1回定例会を開催します

下記の通り、2024年度第1回定例会を開催します。

〈日時〉
2024年4月13日(土)13:30~15:30

〈内容〉
前半:活動研究報告
「ホンジュラス共和国レンピラ農村地域における女性のコミュニティ・レジリエンスに関する発表」
宮本純子(博士論文)

後半:会員総会

〈開催方法〉
対面・オンラインハイブリッド形式
対面参加は京都橘大学にお越しください。
※アクセスの詳細は、開催前日までに登録メールアドレスに連絡いたします。

〈参加申込〉
以下のリンクよりお申込ください。
https://forms.gle/fZNKkSsLpmnoSCKi9
申込締切:4月5日(金)17時

当日17:30頃~懇親会を開催いたします。

皆様にお会いできることを楽しみにしております。

シンポジウム「日本で暮らす外国ルーツの高齢者」を開催します

2024年3月2日(土)に、シンポジウムを開催します。

オンラインにて開催しますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 

シンポジウム「日本で暮らす外国ルーツの高齢者~ともに老後を支え合う多文化共生・共創社会を目指して」

主催:関西医科大学看護学部 在宅看護学領域

共催:国際地域看護研究会

日時:2024年3月2日(土)14:00-16:00

開催形式:Zoomによるオンライン配信

参加費:無料

 

申込み:以下のリンクまたはフライヤーに掲載のQRコードよりお申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfOKy5aqXRDjyP8oqVBvfUCtYRm8Aaz6nMFGo06uHuvFDEHeQ/viewform

申込み締切:2024年2月27日(火)12時まで

講演1 「日本の出入国在留管理の現状と課題~外国ルーツの視点から」

講師:加藤丈太郎 氏(武庫川女子大学文学部英語グローバル学科 講師)

講演2 「マイノリティ高齢者支援活動の展開と課題」

講師:金宣吉 氏(特定非営利活動法人神戸定住外国人支援センター 理事長)

講演3 「在日外国人の高齢化と介護の現状~ともに老後を支え合う多文化共生・共創社会とは」

講師:李錦純 氏(関西医科大学看護学部 教授)

 

皆様のご参加をお待ちしています。

 

【フライヤー】3.2シンポジウム

グローバルヘルス合同大会2023にてワークショップを開催しました

2023年11月24日(金)~26日(日)に東京大学本郷キャンパスにて開催されるグローバルヘルス合同大会2023にて、ワークショップが開催されました。
テーマは、「健康危機下における外国人支援から考える保健医療のDX~看護はどうDXを活用していくのか~」です。
本ワークショップは、藤田さやか先生(本研究会メンバー)と那須ダグバ潤子先生(本研究会代表)が座長をされ、国際地域看護研究会の後援にて開催しました。
早朝かつ小雨が降る中にもかかわらず、研究会メンバーを含む76名の方にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
         
シェア=国際保健協力市民の会の山本裕子さんからは、「NPOシェアが行う外国人の健康支援活動から考えるICT~医療通訳場面を中心に~」についてご発表いただきました。オンライン会議ツールを使用した遠隔通訳には様々なメリットがある一方、対面による医療通訳の良さもあり、場面に合わせた通訳手段の必要性について示唆をいただきました。
東京医科歯科大学の谷口麻希さんからは、「健康危機管理下における日本在住外国人への情報提供:ツールの開発と試行的実施」と題し、Twitter分析やウェブ調査により得られた結果についてご発表いただきました。
神戸市立看護大学の神原咲子さんからは、「国内外の緊急支援から開発するグローバルデジタル保健室の試み」と題し、情報分野の方と一緒に考え、課題を解決していくことの大切さについてご発表いただきました。
当日はライブ形式で来場者にDX化に関するアンケートを行い、集計結果をグラフ化して解説しました。
49名から回答があり、参加者の所属先におけるDX化の現状や、DX化における職場風土等の様々な課題が明らかになりました。
国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、学部生、大学院生など様々な方々が参加されています。
どうぞ、お気軽にご参加ください。