国際地域看護研究会

2025年05月06日

2025年度第1回定例会を開催いたしました

2025年4月19日にJICA関西にて、2025年度第1回定例会を開催しました。
今回は、ジョシ・アルチャナ氏(AMDAネパール担当部長、看護学博士)より、「在日ネパール人の健康課題」と題し、ご講演いただきました。

アルチャナ氏は、在日ネパール人8名に対するインタビューを通して、制度や文化が彼らの健康にどのような影響を与えているのかについて、具体的な事例を挙げながら紹介されました。
例えば、在日ネパール人の中には健康診断を受けていない人が多く、その背景には、定期健康診断の制度を知らなかったり、日本語が読めず案内を捨ててしまうことが挙げられました。
また、入院時の食事では宗教的な制約に配慮されるものの、味の好みや苦手な食べ物については聞かれたことがないため、聞いてほしかったといった自身の経験や、ネパールの出産に関する文化も紹介されました。
ネパール人といっても宗教や民族はさまざまで、一人ひとりを個人として理解することの大切さが強調されていました。
今回は、対面とオンラインで30名が参加し、さまざまな分野の参加者が活発に意見交換を行い、充実した定例会になりました。

国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、大学学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。どうぞお気軽にご参加ください。