2024年05月20日
2024年度第1回定例会「ホンジュラス共和国レンピラ農村地域における女性のコミュニティ・レジリエンスに関する発表」を開催いたしました
2024年4月13日(土)、対面およびオンラインにて2024年度第1回定例会を開催いたしました。
宮本純子会員より、「ホンジュラス共和国レンピラ農村地域における女性のコミュニティ・レジリエンス」に関してご発表いただきました。
中南米にあるホンジュラス共和国は、2020年にコロナ禍の影響に加え、ハリケーンが襲いました。
宮本会員は被災翌年となる2021年に、女性に焦点を当て、災害に対する備えに関して調査を行いました。
災害に対して各自で備えをしている者は決して多くはありませんでしたが、居住地域のリーダーが災害に対するトレーニングを受けていることから、調査を実施した地域の住民は、居住地域での備えはできている、と認識していました。
また、初等教育を修了できている者とそうでない者との間では、レジリエンスに差がありましたが、初等教育以上の学歴がある者とは差がありませんでした。
防災について検討する際は、現地の文化や考え方を理解することが重要だと改めて考える研究でした。
コロナ禍では国際地域看護に関する研究は容易ではなく、海外への渡航も困難な状況であったことから、質疑応答では現地との粘り強い連絡や情報交換、国外での倫理審査や研究協力者との協働についてもお話いただきました。
今回の発表は博士論文の発表であり、宮本会員は今年3月に大学院博士課程を卒業されました。
宮本会員の、今後の益々のご活躍にご期待ください。
定例会終了後、対面参加者は懇親会を開催し、楽しいひと時を過ごしました。
会員と国際地域看護分野の研究について熱く語り合える点は、本研究会の魅力のひとつです。
国際地域看護研究会では、看護系教員、実践家、研究者、学部生、大学院生など様々なキャリアの方々が参加されています。
今後の開催につきましては、準備が整い次第、本HPにてご案内いたします。お気軽にご参加ください。